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平成19年8月号  



市場事務所便り

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社会保険労務士 市場 敬將
 
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日本の人口はこれからどうなる?

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◆「人口減少時代」に突入へ
 国立社会保障・人口問題研究所が発表した都道府県別の将来推計人口により、2025年からすべての都道府県で人口が減少する見通 しが明らかになりました。 高齢化も進み、2035年には44都道府県で65歳以上の人口が3割を超えるようです。 出生率は上昇していますが、中長期の人口減少は避けられず、都市部への人口集中もいっそう進む見通 しです。

◆人口の減少と都市部への人口集中
 この調査は、2005年の国勢調査の結果や都道府県ごとの合計特殊出生率(女性が生涯に産む子供の数。中位 推計)などをベースに、2005年から2035年までの都道府県別 の人口を推計しています。
 都道府県別の人口は、2010年から2015年にかけては東京、神奈川、愛知、滋賀、沖縄を除く42都道府県で減少します。 2015年から2020年には人口が増えるのは東京と沖縄だけになり、さらに2020年から2025年は沖縄だけになり、2025年以降は人口が増える都道府県がゼロになります。 また、都市部への人口集中が進み、日本の総人口に占める東京の人口割合は、2025年の9.8%から2035年には11.5%に上がるとされています。
 2005年と比較した人口が2035年時点で増えているのは東京と沖縄のみです。和歌山や秋田ではこの間に約3割も減る見通 しです。

◆各都道府県で少子高齢化が進展
 今回の推計では、各都道府県での少子・高齢化の進展の見通 しも明らかになりました。 総人口に占める若年人口(0歳から14歳)の割合は、2005年から2035年までの期間を通 じて全都道府県で減少します。
 都道府県別では、年少人口の割合は、2005年は18.7%と全国一の沖縄でも2035年には13.3%に低下します。2005年に11.5%で最下位 の東京では8.0%に下がります。
 65歳以上の高齢者人口の割合は、全国では2005年の20.2%から2035年には33.7%に上がります。 特に秋田では41.0%、和歌山では38.6%まで上昇します。 2000年から2005年の合計特殊出生率の平均値が1.78%と全国で最も高い沖縄でも、27.7%と3割に迫っています。
 2005年に約1億2,700万人だった日本の総人口は、出生率が中位 推計(長期平均1.26)で2030年には約1億1,500万人に、高位 推計(同1.55)でも約1億1,800万人といずれも減少する見通 しです。



改正高年齢者雇用安定法施行から1年、企業の状況は?
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◆60歳以降の雇用確保実施企業は約98%
 改正高年齢者雇用安定法の施行で60歳以降の雇用確保が事業主に義務付けられた2006年4月以降、約98%の企業で再雇用や定年の引上げなどの措置を講じていることが、労働政策研究・研修機構の調査でわかりました。
 高齢者の雇用確保は、改正高年齢者雇用安定法に基づく措置です。 定年が65歳未満の企業は、年金の支給開始年齢の段階的引上げに合わせ、1.定年の引上げ、2.再雇用制度や勤務延長制度など継続雇用制度の導入、3.定年廃止のいずれかを選ばなくてはなりません。

◆「元管理職」の処遇に悩む企業
 この調査は、2006年10月1日時点における制度の整備状況を各企業に聞いたものです。 従業員300人以上の民間企業5,000社に質問票を送付し、1,105社から回答を得たそうです。 調査結果では、定年後の再雇用制度を導入している企業が91.3%に上りました。 勤務延長制度や定年の引上げなどを導入した企業と合わせると、98.4%の企業が、何らかの措置を講じていました。
 継続雇用する対象者については、72.2%が「健康や働く意欲、勤務態度などで基準に適合する者」と条件付きで対象としており、「希望者全員」としている企業は24.6%にとどまりました。 高年齢社員の処遇で困る点では「担当する仕事の確保が難しい」(39.6%)、「管理職経験者の扱いが難しい」(38.9%)、「継続雇用後の処遇の決定が難しい」(24.5%)、「高齢社員を活用するノウハウがない」(19.1%)などが上位 を占めています。
 同機構は、「制度はできあがったが、今後は再雇用した人の活用方法や、現役社員との関係、勤務形態を整備していく必要がある」と指摘しています。



75歳以上を対象とした
新・医療保険制度
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◆来年4月から「後期高齢者医療制度」がスタート
 2008年4月から、75歳以上の高齢者を対象とした医療保険制度(後期高齢者医療制度)が動き出す予定です。 開始まで1年を切りましたが、詳細が決まっていない点もあり、中身はよく知られていないようです。 保険料負担や医療の内容はどのように変わるのでしょうか。

◆保険料は厚生年金受給者で平均「月約6,200円」か
 新制度は、2006年6月に成立した医療改革関連法で導入が決まりました。 複数の病気を持つことも珍しくない75歳以上を、現役世代の医療保険と別 建てにし、効率化を進めて医療費を抑制するのがねらいです。 都道府県ごとに全市町村が参加する広域連合が運営予定のため、保険料も都道府県単位 で決定します。
 保険料については、各広域連合で保険料を定める条例が今秋以降でないと制定できない見通 しで、保険料負担額は今のところ不明です。 ただ、厚生労働省が公表している全国平均の保険料の目安が手掛かりとなり、「年 208万円」という平均的な厚生年金受給者の場合、保険料の目安は「月 約6,200円」となります。 また、75歳未満の配偶者がいる場合は別途配偶者の保険料も支払いますので、今よりも負担増になると見られています。
 全般的には地域や所得の状況によって負担が増えるか減るかは一概には言えませんが、明確に負担増になる人もいます。 会社員の子供の被扶養家族になり、子供の会社の健康保険を利用している高齢者です。 従来は高齢者自身は保険料を負担していませんでしたが、新制度では年金収入に応じた保険料を負担する仕組みに変わります。 急な負担増を防ぐため、制度加入時から2年間は本来の保険料の最大半額(定額部分)となります。

◆医療保険・介護保険の合計負担額に上限設定
 病院や診療所で治療を受けたとき、窓口での患者負担はどうなるのでしょう。 75歳以上の場合、かかった医療費の原則1割を負担するというのは従来と同じです。 所得が現役並みに多いと判定された場合は、現役世代と同様の3割負担となるところも変わりません。
 2008年4月の新制度からは、医療保険と介護保険の患者(自己)負担の合計額に上限が設けられます。 これまでは、医療と介護それぞれに1カ月当たりの負担上限などが決まっていましたが、医療と介護の両方を利用している方の負担が著しく高額にならないよう、年間の合計額にも上限を設けることにしました。
 一般の合計負担額の上限は年間56万円で、これを超えると超えた分が戻ります。 ただし、利用者の側から役所に申請しないと戻ってこない仕組みになりそうです。

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ニート62万人、
フリーター187万人
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◆「青少年白書」の結果から
 内閣府がまとめた2007年版の「青少年の現状と施策」(青少年白書)によると、就職しても長続きせず、3年以内に離職した率(2003年3月の新卒者)は、中卒で70.4%、高卒で49.3%、大卒で35.7%となり、中、高、大の順に「七五三現象」として定着しつつあるようです。 また、学校に行かず、仕事も職業訓練もしない「ニート」が、2006年平均で62万人、「フリーター」が187万人に上るなど依然高水準が続いています。
 白書では、「若者に、自己の個性を理解し、主体的に進路を選択する能力を育てる必要がある」などとして、職業訓練や望ましい職業観を身に付ける「キャリア教育」の必要性を強調しています。

◆ニートの多くがいじめや不登校を経験
 ニートのうち約5割が、学校でのいじめ被害や引きこもりの経験があり、約4割は不登校を体験していることが、約400人のニートを対象にした厚生労働省の調査でわかりました。
 また、約8割は「仕事をしていく上で人間関係に不安を感じる」と回答しており、専門家は「対人関係の苦手意識が不登校やいじめの体験で増幅され、それが就労の困難にもつながっている」と分析しています。

◆83%が「ニート状態後ろめたい」
 就労していないニート状態の期間については、「1年以下」が41%と最多で、「5年超」も12%に上っています。 また、連続1カ月以上働いた経験がある人は79%。仕事をしていないことについて83%が「後ろめたい」と感じていますが、同時に80%が「仕事をしていく上で人間関係に不安を感じる」としています。 「人と話すのが不得意」な人も64%に上りました。



今月のことば
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 むかしから大阪では「京おんなは好いても惚れぬ 」といわれてきたが、あずまえびすは、義仲にせよ、頼朝にせよ、義経にせよ、尊氏にせよ、この手であしらわれてきたのかもしれない。 家康のみは京都と絶縁して江戸で政権をたてた。これらの権力の狂宴のなかでは秀吉と長州人のみはもっとも好かれた。 しかし好かれても惚れられたかどうか。 豊臣家の滅亡と運命を共にした京都人はいなかったし、また長州人に心中立てをして革命の火をくぐって死んだ京都人もいない。 しかし長州人に拍手を送った幕末の京都人の気概と好みは、いまも選挙で革新系候補に多数の票を贈り、知事も市長も社会党というあたりにさえざえと伝統をのこしている。
 かといって革新勢力は甘ったれるわけにはいくまい。 この日本唯一の都会人−東京も大阪も各県の植民地にすぎぬ とすれば−ともいうべきわが市民のなかには、「好いても惚れぬ 」という風霜千年の自我が確立しているのである。

司馬 遼太郎  
『歴史を紀行する』より抜粋  



〜当事務所より一言〜

 つい最近まで冷夏と言われていたのが嘘のように暑い日が続いています。 今年は妊婦ということもあり、よけいに(2人分?)暑さを感じている今日このごろです。
 先日、友人と友人の子供と公園の水遊び場に行ってきました。 そのとき、友人の子供がTシャツを着たまま、噴水で遊び始めたので、てっきり水着を忘れたのかと思い、聞いたところ、日焼け防止のため、Tシャツを着せているとのことでした。 幼稚園でも、屋外のプールで遊ぶ時には日焼け防止のため、Tシャツを着せているとのことです。
 紫外線が及ぼす影響を考えるとしょうがないことだと思いつつも、夏と言えば真っ黒に日焼けした子供たちと連想することができなくなりつつあるのだと少し寂しい気持ちになりました。


                        (関塚)        

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